ユメノグラフィアβ版体験会に参加してきました
ユメノグラフィア #とは
いちから株式会社さんが新しく始められた、VRキャラクター×コミュニケーションサービスです。
「夢のような、新世界を」楽しめるという触れ込みで、バーチャル空間上でアバターをまとい、キャストとともに多種多様な体験ができる新感覚のサービスとのことです。
twitter.com
www.yumenographia.com
今回は有料β版体験会という位置づけでしたが、チケットが2日間合わせて6枚しかなく(後日追加販売もされましたがそれでも計11枚しかありませんでした)プレミアム感がある上に、1回1000円と良心的な価格でしたので参加することにしました。
あとワンチャン弊研究所所属のVTuberに権利を渡して、動画のネタにしてもらおうかなという狙いもあったのですが、どなたも忙しいということで僕がそのまま参加することになりました。
その時の感想等をここにつらつらと書いていきます。
一般客としての感想
料金システムについて
前述のとおり、1回30分で1000円です。今回はβ版ということなので、恐らく正式リリースされた段階で値上げされると思います。
僕の勝手な想像では5000円くらいになるんじゃないかなと予想してます。
3000円だと嬉しいですが、いろいろ(キャストさんや裏方スタッフさん等の可動費とか)考えて無理だろうなーという印象…。
お部屋の雰囲気について
画像を入れられたら一番良いのですが、怒られる可能性を考慮して文字情報のみにしておきます。 公式にダメですと言われました。
ユメグラ内のスクショとかかしら?そうだとしたら、感想書いてくれるのとっても嬉しいのだけれど、今はまだその写真はかるかるさんのものだけにしておいてくれると嬉しい。ひとりじめしていて
— 片倉一実@ユメノグラフィアキャスト (@Hitomi_K_YG) 2019年7月23日
普通の一般的?な部屋の端にロングソファが2つ置いてあって、お互いがそれに座った状態でお話しします。
ちょうどユメノグラフィア公式さんのツイートにわかりやすい動画があったので貼っておきます。この動画とほぼ同じ状態でした。
◆VR空間で一対一のコミュニケーションを楽しめる新プロジェクト「ユメノグラフィア」始動!!◆
— ユメノグラフィア公式 (@Yumenographia) 2019年4月3日
いちから株式会社は本日4月3日より、主にVR空間において新たなエンターテイメントを提供する新規プロジェクト「ユメノグラフィア」(Yumenographia)を始動します。 pic.twitter.com/dRRkldcZI0
キャストさんや会話内容について
今回は片倉一実(かたくら ひとみ)さんという方にお相手していただきました。
twitter.com
私の場合はTwitter上でチケット買ったとかワイワイ言っていたので、キャストさんが事前にそれを見て僕の情報を仕入れてくれていました。
ユメノグラフィア(@Yumenographia )の初日初回チケット買いました💪 pic.twitter.com/VaPoGTdiWH
— karukaru👑 (@_karukaru_) 2019年7月16日
その為、会話の内容はTwitterに載せているものからが多く、固定ツイートの話やアイコンの話、あのツイートにある画像は何?等々の会話をしていました。
他にも、好きな食べ物の話や休日何してるの?とか、MAZARIAの話などもしました。
途中、部屋に置かれているピコピコハンマーと帽子を使って、叩いて被ってジャンケンポンで遊んだりもしてました。
やってる最中は、ジャンケン結果が認識できなくて0.5秒くらい固まってた自分は大丈夫なのかとか考えてました…w
要望
歩きたい
体験中はずっとソファに座ったままの態勢で固められるので、移動することができませんでした。
恐らくキャストさんへのセクハラ防止のためだと思うのですが、やはり自由に動けたほうが楽しいじゃないですか。
VRChatのように選択したら椅子に固められる、みたいなものだと嬉しいです。
物を投げ合って遊びたい
部屋の中に置かれていたオブジェクトは、クッションやピコピコハンマー、帽子などがあったのですが、これらは全部物理演算が切られた状態で置かれていました。
どこに行ったか分からなくなるのを防止するために物理演算を切っていると思うのですが、物を投げ合って遊ぶというのもVRならでは(?)の楽しみの1つだと思うので、そういったオブジェクトを出してほしいなと思います。
自分のモデルを着てお話ししたい
今回はβ版ということで、着れるアバターが提供された2種類(男性と女性)しかなかったのですが、やっぱりこれは自分で用意したアバターを使いたくなります。
VRoid HubやTHE SEED ONLINE等と連携してもらって、そこからモデルデータを引っ張ってこれるようになると嬉しいです。
キャストさんに自分のモデルを着てもらってお話ししたい
これはかなり乱暴な要望なのですが、キャストさんに自分で用意したアバターを着てほしいという思いがあります。
現実世界でいうコスプレオプションみたいなものです。
例えば、ツクモ店員の衣装を着てもらって店員さんとお客さんのプレイ(?)とか、自分で作ったアバターを着てもらったりとか、楽しそうじゃないですか。
有料オプションでもやりたい!と思う方は多いと思います。+2000円とかでどうでしょう?
ツーショット写真を撮りたい
せっかくの楽しい時間を過ごした後に、ハイ終わりさよなら~じゃ悲しくありませんか?
最後に記念のチェキ的な写真を撮れて、それがデジタルデータとして残ったら嬉しいじゃないですか。
後日配送でもいいので、実物のチェキにしてもらうのも良いと思います。チェキにコメント入れてくれるとなお嬉しいです。
これも有料オプションで行けると思います。デジタルデータの場合は+500円で、後日配送の実物チェキは+1500円とかでいかがでしょう。
エンジニアとしての感想
ボイスチャットはVIVOX
部屋に入る前のロビー画面に、デカデカとVIVOXのロゴが掲載されていました。
www.vivox.com
VIVOXはFortniteやRainbow Six Siege、PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS、League of Legends、World of Tanks等々、大型タイトルのボイスチャットに採用されています。
VirtualCastで採用されているモノビットエンジンさんのVR VoiceChat with MUNや、VRChatで採用されているPhoton Voiceではない理由が気になります。
恐らくこれから先のことを見据えて規模が大きくなっても大丈夫なものを選んだのでしょうが、国内採用例があまりないサービスなので開発が辛そうだな、という感想です。
位置同期サービスは何?
ボイスチャットサービスは簡単に分かったのですが、位置同期サービスが何なのかがわかりません。
VIVOXが位置同期まで提供しているのかはわからないのですが、調べた限りですとボイスチャットオンリーのように感じます。
これから詳しく調べてみますが、これじゃね?みたいなのがあったら教えていただけると嬉しいです。
チケット連携について
LivePocketにてチケットを購入したのですが、このチケットとユメノグラフィアさんのアカウントとの連携がちょっと面倒でした。
チケット購入後にチケット番号を公式サイトで入力しないといけないのですが、チケット番号が画像化されてしまってコピペができませんでした。
画像と見比べて間違いがないか目grepするのはUX的によろしくないと思うので、改善されると良いなと思います。
アプリケーションへのログイン処理について
こちらも若干面倒で、公式サイトにてVRログイン用トークンを発行して、VR内でそれを入力しなければいけません。
幸いこちらはコピペできるのでそこまで面倒ではないのですが、VirtualCastさんのようにHMDを被る前に入力できるようになると嬉しいです。
あとこの文章を書いてるときに気づいたのですが、VRログイン用トークンを表示するボタン名が「VR用トークン表示」で、表記ゆれが気になりました。
カメラ位置調整について
前述のとおり、アバターは椅子に固定された状態なので、HMDのカメラ位置を調整する項目がメニュー内にあります。
この調整ですが、便利なのは便利ですが、もうちょっと簡単にワンボタンで行ってくれないかな、と思ったりします。
「気を付け」ボタンというものもあって、チュートリアルでこれを必ず押させるようになっているのですが、もしかしたらこれが調整ボタンだったかもしれません。
ちょっと詳しい挙動まで検証できなかったので「気を付け」ボタンがこれに該当する機能を持っていたら申し訳ありません。
ピコピコハンマー及び帽子の当たり判定について
ピコピコハンマーと帽子は叩いて被ってジャンケンポンのために設置したと思うのですが、当たった時に何も反応が無かったのが悲しかったです。
VirtualCastのように当たったらエフェクトとSEを発火するだけでももっと楽しくなると思います。
頭に当たったらピコッっというSEを、帽子に当たった時は金属系?のSEを鳴らしておいて、攻防の結果がどうだったかを音で教えてあげると良いと思います。
挙動が怪しいところを見つけました
コントローラ関連
コントローラのA, B, X, Yを押すと表情が喜怒哀楽に変わるのですが、Xボタンを押しても表情が変わりませんでした。
Xボタンはメニューの選択ボタンとしても使われているので、そちらの判定に吸われているのではないかなと思います。
マイク選択関連
アプリケーション内でマイク入力を選択できるようになっているのですが、マイク入力を取得できないデバイスを選択してしまうと、無限ループが走って悲しいことになりました。
タイムアウト処理とか書いてあげるとユーザに優しいかなと思います。
ライセンス表記について
部屋に入る前のロビー画面で、暇だったのでライセンス表記を見てました。
UniVRM、MessagePack for C#、lz4net、Noto Sans CJK JP、の4件を確認しました。
採用おめでとうございます。
簡単なQ&A
1回だけ体験したヤツが何を偉そうに、という感じですが、簡単なQ&Aを残しておきます。
参加しようか迷っている方に参考にしていただければと思います。
コミュ障でも大丈夫?
結論から言うと 全く問題ないです。
オタクというものは往々にしてコミュニケーションが苦手な方が多いです。
かく言う私もコミュ障気味なところがあります。
そんな私でも楽しめたので、キャストさんのレベルが高いなと感じるとともに、他の方にもお勧めできる良い体験でした。
Vive / Vive Pro で参加できる?
無理でした。
事前にVive Proを接続した状態でアプリケーションを立ち上げたのですが、HMD内には何も表示されませんでした。
Vive対応を待つか、Oculus Rift Sを買いましょう。
総括
とても良いサービスだと思います。今までVR空間内で一対一のコミュニケーションを売りにしたサービスは無く、良いところに目を付けたなという感じです。
私の知り合いに同じような試みをVirtualCastでやっている方がいて、一定数そのような需要はあるのだと感じているので、今後同じようなサービスを展開する会社さんも出てくるかもしれません。
ぶっちゃけてしまうとキャバクラやコンカフェをVR上で楽しむといった内容なのですが、秋葉原等でこういったお店が流行ってるので、VR上でのサービスも流行るのではないでしょうか。