Oculus Questに自作アプリを入れたら視点の高さがおかしかった話
はじめに
JackMasakiさんの下記ブログを一通り設定し、ビルドしたアプリをOculus Questにインストールして確認していた時に問題が起こりました。 jackmasaki.hatenablog.com
概要
Oculus Questに自作アプリをインストールできたので早速テストしてみたところ、以下の画像のような視点になっていました。
決して私が地面に這いつくばっているわけではありません。
普通に椅子に座っている状態ですが地面に埋まってしまっています。
アプリ側で壁や地面などを下げるわけにもいかないので、どうにかして解決したいところです。
解決法
OVRCameraRigプレハブにアタッチされている OVRManager の設定を変えることで解決できます。
TrackingOriginType を FloorLevel に変えればOKです。
再度ビルドしてインストールしたところ、視点の高さが正常な位置に来るようになりました。
以上、シィアニア王国 魔科学研究所より、愛と感謝を込めて。karukaruでした。
余談
FloorLevelだとアプリを起動したときに向いていた現実世界での方向が、アプリ内の正面方向になります。
つまりHMDの正面方向を優先して、アプリ内の正面方向をそれに合わせているのです。
ここでTrackingOriginTypeを Stage に設定すると、アプリを起動したときの現実世界での方向に関係なくアプリ内の方向が一定になります。
現実世界の方向とアプリ内の方向が完全にリンクするため、MRモードやアリーナスケールを駆使したコンテンツで有効に働くのではないでしょうか。